シミュレーター機材

日本一のシムレーサーが自宅用に選んだ49インチは? ASUS(1800R) vs SAMSUNG Odyssey G9(1000R) 徹底比較

こんにちは!

今回は、KMRのシミュレーター筐体を使った検証企画をお届けします。ゲストにお迎えしたのは、名古屋OJA所属・UNIZONE 2025年 個人チャンピオンの武藤壮汰(むとう そうた)選手@sota_racing68)。

「自宅に導入するならどちらが良いか」をテーマに、49インチのスーパーウルトラワイドモニター2機種を実機で乗り比べていただきました。

この記事でわかること
・トップシムレーサーがモニターに求める条件
・湾曲率1800Rと1000Rで、走りの感覚がどう変わるか
・3画面とウルトラワイド、どちらを選ぶべきか
武藤選手が自宅用に選んだのはどちらか

先に結論

2機種を乗り比べた結果、武藤選手が自宅用として選んだのは SAMSUNG Odyssey G9(1000R) でした。

ただし今回の検証で分かったいちばん大事なことは、「描画性能や画質に、体感できるほどの差はない」という点です。実績のあるメーカーのしっかりしたモデルであれば、そこは横並び。

今回選ばれた基準は「湾曲率の好み」に集約されます。

比較した2機種

ASUS
ROG Strix XG49WCR
SAMSUNG
Odyssey G9 G95C
湾曲率
1800R(ゆるやか)
1000R(きつい)
画面サイズ / 解像度
49インチ / 5120×1440(DQHD 32:9)
49インチ / 5120×1440(DQHD 32:9)
リフレッシュレート
165Hz
240Hz
応答速度
1ms(MPRT)/ELMB Sync
1ms(GtG)
パネル
VA
VA
HDR
DisplayHDR 400
VESA DisplayHDR 1000
色域
DCI-P3 90%
DCI-P3 92%
見え方の特徴
フラットに近く、1画面を横に伸ばした感覚
囲まれるような没入感、奥行きが出る
向いている人
1画面からの乗り換え、違和感なく広げたい方
筐体との一体感・没入感を重視する方
KMRでの使用
店舗筐体で常用中
検証用に導入(導入予定あり)

トップシムレーサーが語る「モニター選びの基準」

検証に入る前に、普段モニターを選ぶときに何を重視しているかを伺いました。

リフレッシュレートは最低144Hz

武藤選手いわく、「最低でも144Hzは欲しい」とのこと。リフレッシュレートが高いほど目に入る情報量が増え、コンマ数秒を争うシムレースでは有利に働きます。

さらに重要なのが疲れにくさです。60Hzなど低いリフレッシュレートだと画面がカクついてしまい、長時間の練習で目がどっと疲れてしまう。高リフレッシュレートは必須です。

あえて有機EL(OLED)を選ばない理由

「なぜ液晶(VAなど)なのか」という点も伺いました。理由は焼き付きのリスクです。

武藤選手はシミュレーターを起動したまま長時間放置したり、長く走り込んだりすることが多いため、同じ位置にUIが焼き付いてしまうことを避けているとのこと。動かしたときにUIの残像がずっと残るのは、たしかに避けたいところです。

検証① ASUS ROG Strix XG49WCR(1800R / 165Hz)

まずは、KMRの店舗筐体でも普段使用しているASUS ROG Strix XG49WCRから。1800Rのゆるやかな湾曲です。

「大きい1画面」としての扱いやすさ

湾曲が1800Rとゆるやかなため、囲まれている感じは少なくフラットに近い感覚。「普通の1画面をそのまま横に引き伸ばしたような操作感」で、違和感なく走れるとのことでした。

1画面と比べたときの情報量

通常の1画面ではAピラーで隠れてしまうコーナーの先、サイドミラー、イン側のクリップなどが視野に入ってきます。

これがあるだけで、特に初心者の方ほど「自分がコースのどこにいるのか」という位置関係が格段に把握しやすくなります。

3画面と比べたときの優位性

3画面は視点の移動量が大きく目が疲れやすい面があります。またリアルなFOV(視野角)を設定しすぎると、かえって縦方向の距離感が掴みづらくなり、ブレーキングポイントが分からなくなることも。

そして何より、画面の継ぎ目がありません。「3画面の端が湾曲して見づらいのが苦手」という方には、フラットに近いASUSがベストマッチです。

検証② SAMSUNG Odyssey G9 G95C(1000R / 240Hz)

続いてSAMSUNG Odyssey G9 G95Cに付け替えて検証。1000Rのきつい湾曲で、リフレッシュレートは240Hzです。上から見ると、ASUSより明らかにグッと丸く曲がっているのが分かります。

戦闘機のキャノピーのような没入感

シートに座った瞬間から、横の画面が自分を囲むように回り込んできます。強烈な没入感がある、とのことでした。

奥行き感と距離感が掴みやすい

1000Rのきつい湾曲によって画面の端が閉じるため、横幅が少し圧縮されたような見え方になります。

iRacing側のFOVを調整することで画面の中に立体感と奥行きが生まれ、コーナーへのアプローチやブレーキ時の距離感が非常に掴みやすくなります。

周辺視野が生むスピード感

「走っているときは基本的に画面中央付近に集中していて、横の画面は周辺視野で見ているだけ」と武藤選手。

しかしその周辺視野に入る映像がグッと内側に曲がっていることで、スピード感や奥行きをより自然に感じ取れるとのことでした。普段自宅で使用している32〜34インチの湾曲モニターをそのまま巨大化したような感覚で、こちらも違和感なくスムーズに走られていました。

結局「3画面」と「ウルトラワイド」どちらがいい?

気になるのが「3画面とウルトラワイド、結局どっちが速く走れるのか」という疑問です。武藤選手の分析はこうでした。

重視すること
おすすめ
バトルでの状況把握
3画面
ウルトラワイドでは右側のサイドミラーまで完全には見えません。横に並ばれたときに相手の位置を目視したいなら、視野の広さで3画面に軍配が上がります。
集中力・走りやすさ
ウルトラワイド
目線の移動による疲れがなく、画面の継ぎ目もありません。1人で集中してタイムを削る練習には非常に向いています。

結果:武藤選手が自宅用に選んだのは

WINNER
SAMSUNG Odyssey G9(1000R)

決め手は「1000Rの強い湾曲が生み出す、奥行き感・立体感と包み込まれるような没入感」。シムレースをプレイするうえで非常に好印象だったとのことです。

「これだけしっかり曲がっていれば、さらにモニターの設置位置を顔に近づけて、より目の前に画面が迫るようなセッティングにしても面白そう」とも語ってくれました。

まとめ:49インチウルトラワイドの選び方

2機種を比較して分かったのは、ある程度実績のあるメーカーのしっかりしたモデルであれば、描画性能・スムーズさ・画質に体感できるほどの差はないということです。

つまり、選ぶ基準は「湾曲率の好み」に絞られます。

ゆるやかな湾曲(1800Rなど/ASUS)が向いている方
普通の1画面の延長線上で、違和感なくスッキリと広い視野で走りたい方
きつい湾曲(1000Rなど/SAMSUNG)が向いている方
筐体との一体感、包み込まれる没入感、コーナーでの立体感やスピード感を重視したい方

ご自身のコックピット環境や好みに合わせて、最適な1台を選んでみてください。

KMRなら、実機を見れます

とはいえ湾曲率の好みは、スペック表を眺めていても絶対に分かりません。座って、走って、初めて「自分はこっちだ」と決まります。

KMRの店舗では、実際にウルトラワイド環境のシミュレーターを体験していただけます。導入をご検討中の方は、まず座ってみることをおすすめします。

モニターを含めたコックピット一式のご相談、設置スペースに合わせた構成のご提案も承っております。お気軽にご連絡ください。

店舗・アクセスを見る

次回もお楽しみに!


今回使用したモニター

ASUS ROG Strix XG49WCR
49インチ / 5120×1440 / 1800R / 165Hz / DisplayHDR 400
SAMSUNG Odyssey G9 G95C
49インチ / 5120×1440 / 1000R / 240Hz / VESA DisplayHDR 1000

※ 本記事にはアフィリエイトリンク(広告)が含まれます。Amazonのアソシエイトとして、KMR Racingは適格販売により収入を得ています。

GUEST DRIVER
武藤 壮汰 MUTO SOTA
名古屋OJA 所属
UNIZONE 2025年 個人チャンピオン

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