今回はMOZA R21 Ultra(ダイレクトドライブ ホイールベース)とMOZA CS Pro ステアリングホイールを実機で導入してみました。
・MOZA Pit House でどこまで詰められるか
・推奨設定のままだと「ブルブル」する理由と、その解決法
・グリップ(iRacing)とドリフト(アセットコルサ)両方での使用感
先に結論
iRacingで走行する場合、LFTの項目をゼロにして走ると、よりスムーズに走行ができました。角の取れた、しっとりと丸いフィーリング。路面の情報は減るどころか、むしろ細かいところまで読めるようになります。
MOZAの実力は、この状態にすることで発揮出できます。買ったままで「何か違うけどこのままで良いか」と諦めてしてしまうのはもったいないです。
今回の機材と価格
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製品
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価格(税込)
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MOZA R21 Ultra ダイレクトドライブ ホイールベース
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¥119,900
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MOZA CS Pro ステアリングホイール
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¥52,900
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合計
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¥172,800
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※ 価格は2026年9月時点・国内正規代理店DELEでの税込価格です。21Nmのダイレクトドライブが単体で11万円台というのは、近年高騰しているハンコンの価格を考えるとなかなかコスパの良い選択だと思います。
同じR21の名前でも R21 V2(¥134,900) と R21 Ultra(¥119,900) の2種類が併売されています。ゼロコギングモーターと21ビットエンコーダを積んでいるのはUltraのほう。新しいUltraの方が1.5万円安いという逆転が起きているので、型番をよく確認してください。
MOZA R21 Ultra のスペック

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項目
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内容
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持続的21Nmトルク
熱ダレ耐性 |
一般的なピークトルク表記ではなく、持続的なトルク出力(MOZA公称)。長時間の耐久レースでも熱による出力低下を起こしにくく、最初から最後まで一貫した100%のフィードバックを提供します。
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ゼロコギング
21ビット高精度 |
次世代ゼロコギングフラットワイヤモーターにより磁気の引っかかり感を極限まで低減。さらに200万ポイント以上の解像度を持つ21ビット磁気エンコーダが、路面の細かな変化やグリップ限界まで繊細に伝えます。
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360Hz対応
ハンズオフ保護 |
iRacingの360Hz高速アップデートに対応し、微細な路面情報やコントロール性をさらに引き出します。クラッシュ時などに手を離すと自動的にホイールを安定させるハンズオフプロテクションも搭載。
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MOZA CS Pro のスペック

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項目
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内容
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325mm円形リム
素材 |
実車に近い325mm円形サイズで、レース・乗用車・ドリフトまで幅広く対応。手縫いの環境配慮型マイクロファイバーレザーを採用。カーボンファイバー強化複合材のフロント/バックプレートとハブで軽量化し、安定した操作感とダイレクトなFFBを実現しています。
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2.99インチHD液晶
RGB LED |
2.99インチHDディスプレイを搭載。MOZA Pit House でUIのカスタマイズ・作成・インポート・共有が可能です。トップLED10個、サイドLED6個、各種ボタンのバックライトは最大1,670万色RGBに対応し、回転数やフラッグ情報を視覚的に表示します。
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拡張性
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背面の接続ポイントにより、オプションで6パドル構成に拡張可能。DRS、KERS、車両調整などを割り当てられます。さらに業界標準の6×70ボルトパターン採用で、ボタンボックスを残したまま別形状のリムへ交換できます。
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開封&外観チェック
CS Pro ステアリングホイール
箱を開けた瞬間から質感が違います。付属のステッカーからして分厚くタフで、細かいところに手を抜いていません。
グリップは手縫いのマイクロファイバーレザー巻き。長時間握っていても手が痛くならず、汗をかいてもグリップが落ちにくい素材です。
中央のディスプレイは、MOZA Pit House から表示レイアウトを自由に組み替えられます。ここは正直、いじり始めると時間が溶けます。
パドルはカーボン製。物理的にカチッと押し込むのではなく、内部で電気的に検知する方式なので動作が軽くて速いです。今回はさらにMOZA Paddles Add-on Kit(¥7,200)を上部に追加して、6パドル構成にしています。
R21 Ultra ホイールベース
筐体はCNC加工のアルミニウム製。サイズの割にずっしりしていて、剛性感があります。
マウント穴が非常に豊富で、底面に4つ、側面に左右2つずつ、フロントマウント用まで用意されています。上部にはディスプレイ等を増設するための小さなボルト穴もあり、リグを選びません。
電源アダプターはかなり大きいです。21Nmを継続的に出すためなので仕方ないのですが、設置スペースは事前に確認しておいたほうがいいです。
なお国内正規代理店(DELE)から購入すれば日本国内向けのACコードが付属します。並行輸入品だと変換が必要になることがあるので、ここは正規品を選ぶ理由のひとつです。
電源を入れると、ベース左右のRGBライトとステアリングのダッシュボードが光り、数字が流れるオープニング演出が入ります。実用性はゼロですが、所有欲はしっかり満たされます。
MOZA Pit House で設定を詰める
MOZA製品は「MOZA Pit House」というソフトで一元管理します。
FFBのフィルターは、ダンパー・フリクション・イナーシャ(慣性)・スプリングをそれぞれパーセントで調整できます。
面白いのがテレメトリLED。ABSやトラクションコントロールの作動状況に合わせて、ステアリング横のフラッグライトの色がリアルタイムで変わります。
実走レビュー①:iRacing(筑波サーキット × マツダ MX-5 カップ)
推奨設定での違和感
まずはiRacingの推奨設定のままコースイン。
停車中からしてかなり作り込まれています。アイドリングの振動や、FR車特有のアクセルを煽ったときの左右の揺れまでステアリングに伝わってきて、これは素直に楽しい。
ところが走り出すと「常にハンドルがブルブル震え続ける」という違和感にぶつかりました。
ABSの効き、タイヤの滑り、シフトショックといった情報は確かに強く伝わってきます。ただ実車のステアリングとしては明らかに動きすぎで、細かい情報がノイズに埋もれてしまう感覚がありました。
解決策:LFTをゼロにする
そこで設定からLFTの項目を完全にゼロ(オフ)にしてみました。
これが正解と感じました。
・路面のインフォメーションがノイズに埋もれずスムーズに届く
・長時間走っても腕が疲れにくい
タイムを削りにいく走り方をするなら、断然こちらの「しっとり設定」をおすすめします。実際この設定に変えてから、私も1分2秒2台までスムーズにタイムを詰められました。
逆に、振動そのものを楽しみたい・車の状態を体感で掴みたいという方は、推奨設定のままでも面白いと思います。どちらが正解ということではなく、目的で選ぶのがいいですね。
実走レビュー②:アセットコルサでドリフト
普段ドリフトはほとんど走らないのですが、せっかくなので試してみました。
Pit House側でドリフト用のプリセットに切り替えたところ、吊るしの設定のままでも驚くほどやりやすい。カウンターが素直に当たり、狙ったところで止まってくれます。
ポイントはあえて出力を低めに抑えることです。21Nmをフルで使う必要はまったくなく、トルクを落としたほうがステアリングが暴れず、滑らかにコントロールできました。
グリップ走行の精密さと、ドリフトの穏やかな挙動。この両方を設定の切り替えだけで高いレベルで両立できるのは、素直に優秀だと思います。
まとめ
R21 Ultra と CS Pro の組み合わせは、ビルドクオリティは文句なし、FFBは設定次第で幅広く調整可能というのが率直な評価です。
そして声を大にして言いたいのは、買ってすぐの状態で判断しないでほしいということ。推奨設定のままだと「振動が強いだけの機械」に感じてしまいますが、LFTを切るだけで本来の上質さが出てきます。
ここを知っているかどうかで、この製品の評価は本当に変わります。
持続21Nmが¥119,900、ステアリングを足しても¥172,800。1Nmあたりに直すと約¥5,700で、25NmクラスのSimucube 2 Pro(¥244,800/約¥9,800per Nm)と比べても大きな差があります。はじめてのダイレクトドライブにも、上位機からの乗り換えにも十分すすめられる価格です。
KMRなら、実機で試せます
とはいえフォースフィードバックの好みは、スペック表を見ても絶対にわかりません。座って、握って、走って初めて「これだ」と決まります。
KMRの店舗では、実際にダイレクトドライブ環境のシミュレーターを体験していただけます。導入をご検討中の方は、まず一度握ってみることを強くおすすめします。
ホイールベース選び、リグ構成、設置スペースに合わせたご提案も承っております。設定の追い込みについてもお気軽にご相談ください。
以上、次回もお楽しみに!
動画でも公開しています
実際のFFBの動きや、LFTを切る前後の違いは動画のほうが伝わります。あわせてご覧ください。



