これまで100台以上のレーシングシミュレーターを製作してきたKMR Racingが、シミュレーター構築における「フレーム選びの重要性」と「失敗しない組み立て方のコツ」を徹底解説します。シミュレーターの導入やアップグレードを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1. フレーム選びの重要性。シミュレーターの「ボディ」にこだわる
シミュレーターを組む際、どうしてもハンドルやペダルにばかり予算をかけてしまいがちですが、基礎となるフレーム(実車でいうボディにあたる部分)が重要です。

- 剛性と「ねじれ」対策がされているか
良いフレームの条件は、激しい操作をしても力が逃げないことです。(KMR SIM FRAME では、肉厚なSUS製アルミフレームと、締めと密着する特殊なジョイントを採用しています)特に剛性に影響が大きいのが「足と足の間のベース部分」で、ここを太いフレームと強固な金具で固定することで、強くハンドルを切ってもフレーム全体がねじれにくく、モニターが震えにくい構造になります。

- モニターを直接設置にするか、別体にするか
モニターをベースフレームに直接設置するか、別体とするのか。悩む方は多いと思います。ベースとなる柱の剛性が高い場合は、別でモニター用のスタンドを用意しなくても、メインフレームに直接モニターアームを取り付けることができます。(KMR SIM Frameの場合、10kg級のモニターでも激しい操作でベースが揺れにくく、折りたためば省スペースにもなるモニターアームを使用しています。)
剛性が不足しているフレームでも、モニターを直接取り付けるタイプを採用している場合もあるので、買ってから後悔しないように、気を付けましょう。
- 利便性を高めるオリジナルパーツ
便利な後付け部品が沢山出ている製品を選ぶのもポイントです。購入の際はリーズナブルに導入して、後からグレードアップするのも楽しみの一つです。
KMR SIM FRAME の場合- アルミの塊から削り出した「アジャスタブルシムマウント」は、上部のナットを回すだけで高さを調整でき、キャスターを浮かせて固定したり、接地させて移動させたりが片手で簡単に行えます。

- ノートPC用のスタンドに使われるトルクヒンジを採用した「キーボードマウント」は、動かした位置でピタッと止まり、自重で垂れ下がらない工夫が施されています。

- 「PCマウント」の活用で配線をスッキリ。PCを床置きにすると埃が溜まりやすく、移動の際も大変です。フレーム背面にPCマウントを設置することで、電源やUSBケーブルをコンパクトにまとめられ、シミュレーターを丸ごと移動させるのが非常に楽になります。

- アルミの塊から削り出した「アジャスタブルシムマウント」は、上部のナットを回すだけで高さを調整でき、キャスターを浮かせて固定したり、接地させて移動させたりが片手で簡単に行えます。
- 利便性を高めるオリジナルパーツ
2. 組み立て方のコツと注意点
アルミフレームのコックピットを自分で組み立てる際、いくつかの重要なコツがあります。

- まずは「仮止め」で進める
最初からボルトを強く締めてしまうのはNGです。最後のポジション合わせのために、「緩めの仮止め状態」で全体を組み上げると良いです。 - ジョイントの向きとナットの入れ忘れに注意
QCジョイント(フレーム同士を繋ぐ金具)を使う際は、ジョイント内の出っ張りとテーパーの向きを確実に合わせないと強い力で締結できません。また、作業を進めてから「フレームの溝にナットを入れ忘れた!」と気づくと、全てをバラす絶望感を味わうことになります。
KMRのフレームには後からでも上からスライドして入れられる「イージーナット」が付属していますが、基本は先にナットを入れておく習慣をつけましょう。 - 切り口のキャップは安全のために必須
組み立ての途中でも、フレームの端には仮でキャップ(蓋)をしておくことをおすすめします。アルミの切り口がむき出しのままだと、足を引っ掛けた際にスパッと切れてしまう危険性があるためです。

- マスキングテープで中心を合わせる
シート、フレーム、ステアリング、モニターの位置を完璧に合わせるには、それぞれの中心(ステアリングトップやシートの真ん中など)にマスキングテープを貼り、メジャーで測りながら直線を出すと、正確にセッティングできます。
3. ドライビングポジションの自由度
どんな体格の方でも最適なポジションを作れるように設計されているかも、フレーム選びの重要なポイントです。

- シートとペダルの高さ調整
シートやペダルの高さがある程度大きい幅で調整できないと、理想のポジションに合わせることができません。
KMR SIM FRAME の場合、シートとペダルの下に配置するフレームの向き(縦置きか横置きか)を変えることで、高さを何通りにも調整できます。シートとペダルの組み合わせで最大約16cmの高さ調整パターンが作れます。 - スライド部分がガタつかない事
ペダルやシートのスライダーにガタがあると、シミュレーターの情報が正しく体に伝わりません。
KMRのシミュレーターに標準装備されているスライダーは、手前に引くだけでペダルの位置を前後にサッと移動でき、ガタつきも気になりません。スライダー付きでありながらeスポーツの大会で使われるほど強固に固定され、強く踏み込んでも問題ありません。

4.まとめ
良いフレームとは、「ブレーキを踏み込んだり、ハンドルを切った時に、足や背中・腰でしっかりと『力』を感じられる(力が逃げて動いたりしない)もの」です。
操作した力が正確に体に伝わって初めて、質の高いシミュレーター体験が可能になります。
これからシミュレーターを作る方、フレームを新調する方は、ぜひこの「剛性とポジションの自由度」にこだわって選んでみてください。
KMR SIM FRAME は以下のECサイトから詳細を確認できますので、ぜひチェックしてください
機材に関するご相談はKMR公式LINEからお気軽にお問合せください



