シミュレータでの練習で実車の運転が上手くなるって本当?

KMR
最近、”シミュレーターやればOK。実車の練習なんて非効率”というコメントや、”シミュレーターでの練習なんて遊び”という両極端な意見を見かけたので、KMRとしてシミュレーターでのトレーニングをどう考えているのか、ご紹介します

 

[今回お話するテーマ]

  1. ”シミュレーター”は多種多様

  2. シミュレーターで”練習になる”部分

  3. シミュレーターで”練習にならない”部分

  4. シミュレーターが無ければ辿り着けない世界について

 

 

KMR
結論から言うと、シミュレーターでの練習は、必ず実車に活かせます。ただし、色々と注意する事や、活きない部分もあります。

 

 

1.”シミュレーター”は多種多様

シミュレーターと言っても、様々な種類の物があります。その種類や組み合わせによって、当然練習効果やどれぐらい練習になるかは変わってきます。

今回は、どんなポイントでシミュレーター選びをしているか、ご紹介します。

※ここに書いてある物が全て揃っていないと全く練習にならないという訳ではありません。練習の精度が少しずつ落ちていく。という意味で書いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • コースデータはどれぐらい正確?

レーザー測定されたコースデータを使用している場合、コース上の目印、コースのうねり、凹み等の深さと位置、縁石の高さ等を覚える事が出来ます

また、路面のμ(摩擦係数)。縁石のμが正確に反映されているデータを使用した方が、より練習効果が高いです。

 

  • 車両データ、ハンドルに返ってくる反力(FFB)の再現度は?

実車と全く同じ操作をした時、全く同じFFBを返してくれるのが最も正確に再現出来ている状態です。

シムを運転している時の映像と実車の映像を、動画で撮って比較してみてください。

ハンドルや腕の動きで実車の映像と違いが感じられたら、その部分は再現度が低いという事になります。

 

  • ハンドル、ブレーキ、シート等の機材は?

ハンドル(サーボ)

 

 

 

 

 

 

 

FFBを正確に、繊細に再現してくれるパワーとレスポンスが必要になります。

 

ブレーキ

 

 

 

 

 

 

 

 

感圧式センサーの物で、なるべく低抵抗な、操作感がダイレクトな物が良いと考えています。

意見が割れる所ですが、油圧式の物とゴム等で反力を作っているブレーキがあります。

実車と操作フィーリングが異なりますが、一部の上級者の方以外の方のトレーニングには、ゴムの物の方が良いと考えています。

 

 

シート、フレーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の操作が正確、迅速でも、フレームやシートが歪んだり、動いたりするとシミュレーターに入力される信号は正確ではなくなり、遅れが発生します。

※シートが動いたり、レスポンスが悪い事が原因で、ストレートでも車が左右にフラフラ動いてしまう事、無いですか?

 

 

2.シミュレーターで”練習になる”部分

1.でご紹介した機材やソフトが全て揃った場合、練習が出来る事の一例を挙げます

 

  • タイムアタックでタイムが出る、ラインブレーキングポイントクリッピングポイントを確認できる

 

  • レースの際に目の前に車がいる場合、ブレーキの踏み方、車両の寄せ方をどの様に変えれば良いか練習できる

 

  • 今まで怖くて突っ込めなかったコーナー、乗せられなかった縁石に乗せてみたときに車がどんな挙動になるか確認できる

 

  • コースごとの危険なポイント、クラッシュしやすいパターンを事前に体験できる

 

 

等々、挙げればきりがありません。

※その他のメリットについては大崎選手のインタビューをご参照ください

正確に作られたシミュレーターでしっかり練習した後、サーキットを実際に走行すると、”この動き、知ってる!”という感覚が生まれ、イメージ通りにタイムアップ出来る様になります。

 

↓シミュレーターで勉強してから走ってみた例

 

3.シミュレーターで”練習にならない”部分

2.で挙げたように、実車の練習にとても有用なシミュレーターですが、練習できない部分、注意しなければいけない部分もありますので挙げておきます。シミュレーターのみの練習で、実車でも同様にいきなり速く走れるかというとそうではありません。

 

  • 特に車両に関して、全く同じ車両をシミュレートして練習している訳ではないので、実車とシミュレートされた車両の差を埋める作業にコツが必要

 

  • コースが一部分だけグリップしない(水溜まりがある、オイルがこぼれた、レーシングカーが走行した後でラバーが極端に乗っている等)場合の練習ができない

 

  • 恐怖感が再現できない(同じ感覚で実車に乗ると速度が落ち気味になる)

 

  • Gがかかった時の腕や足の動かし方が練習できない

 

等々があります。

以上の事から、シミュレーターでのトレーニングは、実車での練習と交互に行い、実車で感じた課題をシミュレーターで解決していくのがベストだと考えています。

KMRでは、シミュレーターで学んだことを実車で活かす為の練習方法や、意識の仕方についてのレッスンを行っています。

 

 

↓特に鈴鹿サーキットを走るときに感じる速度感、恐怖感は実際に走らないとわかりません。

 

4.シミュレーターが無ければ辿り着けない世界について

予算や時間の都合で十分に練習ができない人でも、シミュレーターを使って事前に練習する事でタイムアタックやレースの結果を変える事ができます。

今まで勝てなかった相手にレースで勝つ。今まで破れなかったベストタイムを更新する。今まで超えられなかった意識の壁を壊し、新しい世界を見る。その為に必ずシミュレーターが役に立ちます。

この事実を一人でも多くの人に伝えたいと思いますし、低リスクで速い走りを一人でも多くの方に身に付けて欲しいです。

KMRで練習して貰えれば事故していないのに…と思うクラッシュを色々な所で見ます。

 

レーシングシミュレーターの活用が、今後より一層広がっていく事を切に願います。

 

 

KMR
iRacingをやっている方でしたら無料でどなたでも参加できるKMR-Cupというレースを主催しています。

一緒に学び、切磋琢磨しませんか?(^^)

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